釣り場の駐車場で他人の車を見てみると竿を天井付近に吊り下げて収納している人がいるよね。車用のロッドホルダーを買えばいいんだけど、種類も多く、お値段もそこそこ。なるべく費用を抑えて満足度の高いホルダーを作ってみる
今回、車内の目立たない位置に複数個所穴を空ける。絶対車を傷つけたくないマンの方には参考にならないよ
インテリアバーはお手軽だけど・・・
車用のロッドホルダー色々あるね。高いものだと2万円以上するものもあるみたいだけど、釣具屋でよく見かけるのは・・・
これはインテリアバーというもの。これを車のアシストグリップ(取っ手)に引っ掛けるだけで利用できる。
あとは竿を固定するためのクリップを買えばよい。これが結構高額なんだけど、最近は百均でも購入できる。洗濯バサミが売ってるコーナーか釣具売り場のどちらかにあると思う。
ただ運転席にアシストグリップが無い車もあるので
その場合は
こういうパーツが必要になる。僕の車も運転席にアシストグリップが無いのでこのパーツを使っている。後述するけど運転席にアシストグリップがある場合もこのパーツを使ったほうがいい。
このパーツを含めても1万円くらいあれば車用のロッドホルダーが構築できるわけだけど、実際使ってみると不満点が出てくる。
車室の長さを最大限に活かせない
アシストグリップの位置で取り付け位置が決まるので、後方にスペースが余ってしまう。荷室が大きい車ほど無駄が多くなる。またロッドの取り出しが難しくなる。
ただ先ほど紹介した前後取付パーツを使えば後ろにオフセットできるのでこの問題は解決できる。なので前後取付パーツを使ったほうがいいんだけど、オフセットし過ぎると重心が後方にずれて傾いてしまうし、安定感も悪くなる。
ロッドの位置が低すぎて邪魔
ロッドをインテリアバーへ固定する方法は2種類ある。

図のように上に載せる方式と吊り下げる方式だ。
上に載せる方がパーツも少なく手軽なんだけど、竿の出し入れが面倒臭い。そのまま引き出そうとするとリールが引っかかるのでロッドを回転させて引き抜く、もしくは一度前方に押し出してから下から抜き抜く必要がある。仕掛けやルアーをセットしている場合は絡まったり引っかかったりするので、非常に煩わしい。
そこでロッド吊り下げる方式がオススメなんだけど、その場合は車種によってはロッドが頭に当たる。頭が当たらなくても、なにかと邪魔になる。
そんなわけでより高い位置に、より後方に、しっかりと固定できるように改造してみよう。
具体的には既存のアシストグリップを取り外し、パイプを固定するためのパーツを作成し、それに置き換えるという改造だ。それではやっていこう
パーツの作成

まず木片にパイプを通す穴をあける。これは片側分なので本来は4個作る必要がある

穴あけは自由錐を使用した。最小径で足りるか不安だったけどセーフ
自由錐を扱うときはけがに注意。対象物をしっかり固定し、焦らずゆっくりと掘り進めること。

倉庫に転がっていたビスを使用して25cmくらいの材に固定する。
横に渡す材が長いほど安定するけど、前後の調整幅が減少するので25cm前後がベター

はみ出た部分を切り落とす。最初からきっちり合わせてもいいけど、わざとはみ出させて切り落としたほうが簡単に面が合うと思う

ペーパーやすりで角を落として・・・

あとビスを通す穴もあけておこう。穴の間隔は後述するアシストグリップの取付穴に合わせておく
これを2個作れば完成!
パーツの取付

既存のアシストグリップを取り外すと四角い穴が空いている。
その上部ギリギリにビスの下穴をあける。ギリギリにしておけばアシストグリップに戻したときに穴が見えない。
アシストグリップの外し方は車種によって違うので調べてね
下穴のサイズはビスに合わせて空けておく鉄板用のビスならパッケージに穴径が書いてあるはず。
分からなければ0.5ミリくらい小さい穴にしておけばOK

まず一カ所ビスで止めておおよそ水平になるようにセットする。
そして下端の位置をマスキングテープでマーキングする

一回取り外して隣の穴のところにもマスキングテープを貼る。赤色の矢印の距離が一緒になるようにするけど、そこまで厳密にしなくていいと思うので、目分量か定規で測るなりすればよい。

再度1カ所ビス止めし固定する。マスキングテープに端が合っているか確認し、残り三カ所に下穴をあけてビス止めすれば完成

パイプを通すとこんな感じ。位置の固定は隙間テープを巻いただけ。アシストグリップへの固定に比べ10cmくらい高くなったので頭をぶつける心配がなくなった。

今回は可能な限り後方にオフセットさせた。
バックドア近くに竿尻が来ているのがわかる。僕のタントの場合だと2.1mの竿なら余裕。2.4mもやや無理をすれば載せられるようになった。